所変われば品変わる　So many countries, so many customs

2021年

マスクをする習慣がなかったアメリカの人達も、コロナ感染拡大でマスクをつけ始めています。世界中からやって来た人達が住んでいるニューヨーク郊外の住宅地では、早くから対策が取られ、お店に入る時もマスク着用が義務づけられています。日本ではマスクと言えば白が圧倒的に多いのですが、アメリカでは、白は医療従事者のイメージがあり、使い捨ての物を除いてつける人は少ないようです。黒はベイシックの色として受け入れられていますが、「正式」と言う印象もあり、レストランやホテル、飛行機の客室乗務員など、お客さんに応対する仕事でよく使われています。菅首相が白いマスク、バイデン新大統領が黒いマスクをつけているのが象徴的です。自分の好みに合わせて、デニムや可愛いプリント柄のマスクも多く、結構カラフルとか。注意深く観察すると、その人がどのような文化的背景を持ち、どこから来たのか傾向が分かるそうです。所変われば品変わる、ということでしょうか。

今コロナ禍にいる私達は、100年に一度の経験をしています。ライフスタイルが変わり、新しい価値観が創造されると言われています。ここで重要なことは、みなさんは島国日本に閉じこもるのではなく、より一層海外に目を向けて、自分達が知らない世界のこと、人々の考え方を学んでほしいと思います。もちろん今は国境を越えて自由な移動は出来ませんが、人間の英知によってインターネットが発達して、世界中の人達とつながることが出来るようになりました。

私達は30年以上、青少年の国際交流を進めると同時に、地球規模で物事を考えることが出来る未来のリーダーを育てるためのリーダーシップトレーニングを、主に高校生、大学生を対象に行ってまいりました。しかしこれまでの経験から、これらの国際教育は、学校の主要科目と同様にできるだけ早い年代に始めるべきとの結論に達しました。そしてこの夏から小学生・中学生を対象に、オンラインの国際教育・交流とリーダーシップトレーニングをスタートいたしました。共通語としての英語を磨き、世界に視点を持ち、自分の考えをきちんと伝える力を養うことをめざしています。海の向こうの人々とのコミュニケーションを取ることの楽しさと、未知の世界の扉が開いて行く喜びを味わいながら、明るい未来を築くリーダーへのステップになることを願っております。

特定非営利活動法人ユートレック

理事長 宮崎 哲人