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コラム

限りない探求心 Endless desire to explore

2015年12月18日

「歳を取ると、世の中のことが何でも分かってくると思ったけど、逆にいかに知らないことが多いかが、分かってきた...」

今年90才を迎えた伊藤朗先生(ユートレック理事)から、この言葉を聞いた時、私は深く感銘を受けました。国内外を駆け巡り、子供から大人までの多くの人達に、素晴らしい影響を与えてきた教育者の、率直な感想だったからです。

私が初めてアメリカでホームステイをした時、その自然の壮大さに感動しました。北アメリカ大陸には、ウイルダネスWildernessと呼ばれる未開の大自然が残っています。ムース(ヘラジカ)、 グリズリーやブラックベアー(灰色グマやクロクマ)、 バイソン(野牛)など、地球上でも珍しい野生動物の宝庫となっているので、ヨーロッパからも大勢のハイカー達が訪れます。

昔からアメリカでは、自然の中に身をおくことが生活の一部であり、キャンプが文化となっています。しかし、地上最大の巨木と言われるジャイアント・セコイヤの原生林や草原でさえも、開拓や開発によって急速に減少していったことがありました。そんな時代に、アメリカのありのままの大自然をこよなく愛する登山家で自然科学者のジョン・ミューア(1838-1914)は、その保護のために闘い、「自然保護の父」として歴史に燦然(さんぜん)と輝いています。当時、野生生物保護区の設置を進めていたアメリカ26代大統領セオドア・ルーズベルトは、ヨセミテ峡谷にジョン・ミューアを訪ねて、美しい自然の中で3泊4日のキャンプをしながら語り合っています。二人の出会いによって、アメリカの環境保護政策の方向が決まり、国立公園が次々と誕生したのです。それは日本の国立公園制定のモデルともなりました。

私は交流の仕事や会議で、200回ほどアメリカに行っていますが、それでも知らないことだらけです。

最近も、公立小学校から親への日々の連絡も、また行政が住民に流す、さまざまな情報も全部インターネット、つまりペーパーレス(紙を使わない)になっていることにびっくりしました。

海外へ旅をする時、その土地の住人となるような体験に勝るものはありません。アメリカの大地に抱かれて、ホームステイをすると、きっと人々の生活の中にジョン・ミューアの精神が、受け継がれていることを感じるでしょう。また日本にはない社会のシステムが、機能している様子を見ることが出来るかも知れません。

伊藤朗先生のメッセージは、「探求心を持ち続ければ、世界は果てしなく広がる...」と言うことを私達に教えてくれています。

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理事長 宮崎哲人

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