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コラム

未来のリーダー Future Leaders

2007年11月16日

アメリカのゴア元副大統領が、今、世界の人々に地球温暖化の危機を訴える活動をしていることはよく知られています。そのアメリカでは、1962年に海洋生物学者で作家のRachel Carson(レイチェル・カーソン)が、著書Silent Spring(沈黙の春)の中で、農薬や化学物質が自然の生態系を破壊している、と警告して大反響になったことがあります。産業界の反発が起こり世論が賛否両論に分かれました。ケネディ元大統領は科学諮問委員会を設置、彼女の言っていることが正しいかどうかを調査して、ついに危険な農薬の使用を止めさせました。アメリカの環境政策の歴史を変えたSilent Springは、20世紀で最も優れた本のひとつとなりました。レイチェルは子供の頃から、海辺や森の中を歩き回るのが大好きでした。鳥や虫、動植物など自然界の営みに関心を持ち、その美しさ、神秘さ、不思議さに誰よりも惹かれました。彼女は、感じたり、感動したりする心は小さいうちから育てていくことの必要性を説いています。

ユートレックの国際交流は、未来のリーダーを育てることが目的です。未来のリーダーとは、世界を視点に物事を考えることができる人をいいます。確かに、日本にいても海外から色々な情報が入ってきています。しかし、単に知っていることと、体験したり、感動したりすることは全く違います。もしあなたが本当に世界のことを理解したいならば、レイチェルが大自然の中に身を置いて使命感をふくらませたように、感性が柔らかな若い時に、世界というものに直に触れる機会をつかむことです。たとえば、訪問地の人々が何を大切に考えて暮らしているか、彼等のValue(価値観)を学ぶことで、世界の視点に一歩でも近かづくことができます。そして、その中から未来のリーダーとしての大きな志しと希望が育まれていくのです。

ユートレック国際交流センター
代表 宮崎哲人

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