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コラム

多様な発想をめざして Learning millions of mindset

2018年1月24日

30年以上も前のことですが、国際交流の打ち合わせでロッキー山脈のコロラド州立大学を訪ねたことがあります。そのキャンパスで、多くの学生達がハイキングに使うような小さなリュック、バックパックを背負っているのを見ました。両手が空いているので、颯爽(さっそう)と見えました。これはいずれ日本でも流行るのではと直感したものです。
果たして10年後、そのバックパックは日本の街でも老若男女の愛用品となっていました。そして、デザインはどんどんお洒落になってきました。
一方、アメリカの日本食レストランの数は近年急速に増えて、最新の情報では2万5000店にもなったそうです。高級店では、「Omakaseおまかせ」というメニューが、日本と同じように使われていますし、「Dashiだし」も調理の基本となっています。このように今日のビジネスでは、あらゆるところで世界はつながっており、良いアイディアはすぐに受け入れられています。

ところで、日本の学校では、上級生、下級生の立場があり、クラブ活動でも、先輩、後輩の関係がありますが、アメリカでは学校内外の活動でも年齢に関係なく同等に扱われています。そのアメリカの学校で育っている私の孫で当時小学4年生のRikuが、夏に日本の小学校に短期留学をした時のことです。放課後に校庭で友達とサッカーをしていると、6年生の男の子達が、ここは自分達が使うからと低学年のみんなを追い払いました。Rikuは、「一緒にやるならともかく自分たちには使わせないのはなぜだ...」と大きなお兄さん達を相手に猛烈に抗議をしていました。
アメリカで、人はみな平等と教えられてきたRikuと、上下関係がベースになっている日本の習慣との小さな衝突で、私には興味深いものでした。実際にアメリカの校庭では、学年に関係なくみんなが一緒にサッカーをしています。 面食らったお兄さん達も最後には、Rikuの主張を受け入れてくれました。

クラブ活動と言えば、ユートレックからアメリカの高校に通う留学生達が最初に驚くことは、季節によって色々なスポーツが出来るようになっていることです。例えば、秋はアメフトやチアーリーディング、冬はバスケットボールやスキー、春はテニスや陸上などで、複数のスポーツを選択出来ます。色々なスポーツを楽しむことで、バランスの良い心身の発達をめざしています。

世界には、なお色々な物の考え方があると言うことです。だから面白いのです。
ホームステイ交流や留学では、その土地の人々の考え方、異なった社会のシステムに出会います。

新しい発見、直接の感動が若者たちの視野を大きく広げます。多様な発想が出来るようになることが、自分自身はもとより、日本や世界の未来を開く、このうえなく大切な力になるでしょう。

特定非営利活動法人ユートレック

理事長  宮崎哲人
                                                   

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